# 7. MIDI 2.0を使用するためのステップ
MIDI 2.0の主要機能を実装するための手順を以下に示す。
MIDI 1.0トランスポートにおいてMIDI-CI を実装する機器は、ステップ 2、3、および 4 は省略可能。 (ステップ 2、3、および 4 で使用するメッセージには UMP対応トランスポートが必要であり、MIDI 1.0 トランスポートでは送信ができない。)
表 MIDI 2.0を使用するための手順
ステップ | メカニズム | アクションまたはメッセージ | 結果または取得する情報 |
---|---|---|---|
1 | 機器接続 | トランスポート層のDescriptorを取得 | ・トランスポート接続に関する情報 ・機器名称 |
2 | UMPエンドポイント検出 | ・Endpoint Discovery ・Endpoint Info Notification ・Device Identity Notification ・Endpoint Name Notification ・Product Instance Id Notification | ・対応するUMPのバージョン ・Function Blockの数 ・機器情報 (企業名, モデル名等) ・Endpoint名 ・対応するプロトコル ・JR timestampsの対応状況 ・複数のFunction Blockを統合するためのインスタンスID (通常シリアルナンバー) |
3 | プロトコル選択 | ・Stream Configuration Request ・Stream Configuration Notification | ・EndpointのプロトコルとJR Timestampsの有効/無効情報を要求 ・通信に利用するプロトコルおよび、JR Timstampを利用するかどうかを設定 |
4 | Function Blocks検出 | ・Function Block Discovery ・Function Block Info Notification ・Function Block Name Notification | ・現在利用可能なFunction Blockの情報 ・どのGroupがFunctionBlockに属しているのか ・Function Blockが双方向通信可能かどうか ・MIDI-CIのバージョン(Function BlockがMIDI-CIに対応している場合) ・Function BlockがMIDI 1.0機器との接続である場合、その帯域幅 ・Function Blockの数 |
5 | MIDI-CI検出 | ・MIDI-CI Discovery ・Reply to Discovery | ・MUIDや機器情報(企業名、モデル名)により、機器を固有に識別する ・MIDI-CIデバイスに含まれているFunction Block の数(ID) ・SysExメッセージの最大受信サイズ ・機器が対応しているMIDI-CI機能の情報 |
6 | MIDI-CI利用 | ・Profile Configuration メッセージ ・Property Exchange メッセージ ・Process Inquiry メッセージ | ・MIDI-CIデバイスが対応しているProfileの情報 ・MIDI-CIデバイスが対応しているPE Resourceの情報 ・ MIDI-CIデバイスのパラメーターの情報 |
7 | MIDI利用 | ・システムメッセージ ・チャンネルボイスメッセージ 等 |