# 6. 最新規格書における注意すべき変更点

# 6.1 MIDI 2.0 最小互換性要件

本規格書のセクション 5 で定義されているMIDI 2.0対応機器の最小要件が更新された。この更新は、下記のセクション 6.2 のMIDI Capability Inquiry Specification (MIDI-CI) および、Universal MIDI Packet (UMP) Format and MIDI 2.0 Protocol Specificationの変更に応じた更新となる。

# 6.2 UMPエンドポイント、Function Block、およびプロトコル

UMP Format and MIDI 2.0 Protocol 規格において、UMPエンドポイントとFunction Blockの概念が追加され、新たなInquiryとReplyメッセージおよびメカニズムが定義された。
この変更には、後続の通信のために機器がプロトコルを選択または変更するメカニズムが含まれている。そのため、MIDI-CIの初期バージョンで定義されていたProtocol Negotiationメカニズムとそのメッセージは非推奨となった。Function Block間でのMIDI-CI処理内のアドレス指定方法が新たに定義された。

# 6.3 後方および前方互換性

MIDI Capability Inquiry(MIDI-CI)規格とUniversal MIDI Packet (UMP) Format and MIDI 2.0 Protocol規格に対して、MIDI2.0の基本仕様に変更があっても互換性を維持しながらバージョン管理・支援するメカニズムが追加された。

# 6.4 継続的な拡張とアップデート

MIDI 2.0規格は今後も拡張とアップデートが行われる。仕様のさらなる更新、変更、追加については、個々の規格書の最新版を参照のこと。ProfileやProperty Exchangeリソース、その他を含む追加の規格資料はAssociation of Musical Electronics Industry(http://www.amei.or.jp/) (opens new window) および The MIDI Association (https://www.midi.org/) (opens new window) によって発行される。

Last Updated: 2024/10/2 1:13:12